女性が働いていると、色々な事がありますよね。
中でも、一番心痛むのはセクハラやパワハラ問題。
働く女性なら、会社勤めやフリーに関わらず、
誰しもそんな目には一度はあった事あると思います。
私も経験あります。
パワハラやセクハラはその人の尊厳をじわじわと奪ってしまうので、
本来の仕事のパワーや能力までも奪ってしまいます。
そして、精神面だけじゃなく、身体もじわじわ蝕んでいく。
そうなると袋小路全てが曇り空のようにどんよりと、
うまく行かないようになる。
その女性が悪いのではないのに、都合がいいように変換されて、
その女性が最終的に悪者になったり、弱いとか大袈裟なんて
言われてしまう。
本当に悔しくて悲しいですよね。
でも、今の日本社会では、残念ながら会社に訴えても、
最終的には本人が納得はできない形で収束してしまう事がほとんどなのも
事実です。
でも、女性のみなさんやっぱり違うんです!
実は、ちょうどこの映画が公開になったのと同じ時期に、私の元に同じ悩みを抱える女性がいました。
話を聞いてあげる事しかできず、なにもできない。
考えた私は、この映画を観るように進めました。
元々、優秀な彼女、セクハラで尊厳を奪われて精神的にダメージを受けていましたので、
共感できる事が必要だと思いました。
彼女は映画の最中いっぱい泣いて、そして、観終わった頃には心の傷を自分の力で癒し、立ち上がりました。今ではしっかり前を向いて、新たなチャレンジをしています。
そう、悪いのはあなたではない。
もし、セクハラやパワハラで悩んでいる人、心傷ついていつ人がいたら、そんな人たちにはぜひご覧になって欲しい作品です。何かしらこの映画には救いがあります。
テレビ報道で伝えられなかった、人気テレビ局で実際に起きたスキャンダルをハリウッド製作陣が執念の取材とリサーチで描いた作品。
Amazonおうち映画館で早くもオープンになりました。
今の時代だからこそ観るべき作品です。
あらすじ
米・人気TV局で実際に起きた、スキャンダルの裏側を描いた映画。
FOXニュースの元人気キャスターのグレッチェン・カールソン(ニコール・キッドマン)が、テレビ界の帝王として君臨していたCEOのロジャー・エイルズ(ジョン・リスゴー)を提訴した。そのスキャンダラスなニュースに、メディア界に激震が走る――。騒然とするFOXニュース社内。看板番組を背負う売れっ子キャスターのメーガン・ケリー(シャーリーズ・セロン)は、上り詰めるまでの自身の過程を振り返り心中穏やかではなくなっていた。一方、メインキャスターの座を狙う貪欲な若手のケイラ(マーゴット・ロビー)は、ロジャーと対面する機会を得ていた―。
[スキャンダル 上映時間:109分 ]
引用:公式サイト https://gaga.ne.jp/scandal/
くみシュランPoint①二度と見られない!3人の実力派女優の競演
シャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、マーゴット・ロビーという、映画に詳しくない人でも、
名前ぐらいは聞いた事があるっていうオスカー女優2人と、
若手トップクラスの実力派女優の豪華すぎる共演。映画を見ていると、
女優魂だけじゃなくて、この人たちも昔、これに近い被害にあったことあるんじゃないの?というぐらい役に憑依してて、
何度も胸が苦しく共感しするシーンがあり、思わず没入します。
働いている女性なら誰しも近い経験をした事があるはず。共感ポイント多しです!
くみシュランPoint②ニュースが世に出せない事実を映画が伝えてくれた。
この作品のベースとなっている話。数年前、世界的にも報じられていたのでなんとなく記憶にある人もいるとおもいますが、
訴えられたロジャー氏が死去、訴えたグレッチェンがFOXニュースと和解し、
過去は一切言及しない、とサインしたのでパタリと報じられなくなりました。
しかし、この事実を、脚本家チャールズ・ランドルフ(マネーショート 華麗なる大逆転など)が取材を行い、
脚本を完成して世に送り出したんです。このような問題の取材やリサーチ、かなりの苦労があったことと察します。
真実を明らかにしないといけない報道機関が報道できない真実・事実、それを映画という物で伝えてくれた。勇気の作品です。
くみシュランPoint③ハリウッドで活躍の日本人が!!快挙
女優シャーリーズ・セロンの特殊メイクを、日本人メイクアップアーティスト、
巨匠カズ・ヒロ氏が担当。実在の本人にそっくり、なりきってます。すごいです。
ちなみに彼は「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」でアカデミー賞を受賞。
この作品でもアカデミー賞のメイクアップ&スタイリング賞を受賞しました。
同じ日本人として嬉しいですね。
感想
前評判通り、スリングで展開が早くて、痛快な作品でした。
巨大メディアを訴えた主人公の勇気と、この作品を世に送り出したハリウッドの懐の大きさに脱帽。このようなセンシティブな問題はアメリカも日本もまだまだ同じだと感じました。
きっと仕事をしている女性なら、同じ気持ちになったことがある共感シーンが何度もありました。このようなセクハラがあると被害にあった女性が苦しい立場になることがあるけれど
この映画は声を上げることの大切さだけじゃなくて、被害にあって声をあげない人が悪いんじゃないと、救ってくれる。そして何より一番悪いのはそんなことする人だと教えてくれる作品です。今の時代にふさわしい作品。男性にもぜひ見ていただきたい作品です。
新しい時代はこのような気持ちになる女性がいなくなりますように・・・。
ハリウッド俳優陣の熱量感じます。