実話を映画化 どん底でも立ち上れる!感動映画特集①

「実話映画は強い!!」

ある映画配給の方が言われてた言葉です。各配給会社さん(日本ですが)結構元となる映画を探しているんですよね。

もちろん、伝記映画とかもその中に入ると思うのですが。そうではなく、その地方では知られていたりする頑張っている人や団体など・・・。
最近の日本映画で言えば、「チアダン」とか「8年越しの花嫁」とかです。

地元でのバックアップもあってヒットしましたし、熱く感動してしまいますよね。

この映画、いずれも地元テレビの取材とか特集やドキュメンタリーが起点となって、企画.映画化されたそうなんです。

なのでここ数年よく配給の方から、映画化したらいい様なものあれば教えてください。と言われてます。

真実のお話は感動を呼ぶんですよね。

と言う事で、今回は、実話映画の中で、「幸せになれる」「笑顔になれる」そんな映画を紹介します。

 

ボブという名の猫 幸せのハイタッチ

 

 

(解説)

ホームレス同然のストリートミュージシャンが一匹の野良猫との出会いによって再生していく姿を描き、世界的ベストセラーとなったノンフィクション「ボブという名のストリート・キャット」を、「007 トゥモロー・ネバー・ダイ」のロジャー・スポティスウッド監督のメガホンで映画化。ロンドンでプロのミュージシャンを目指すジェームズは、夢を果たせず、薬物に依存、家族にも見放され、ホームレスとしてどん底の生活を送っていた。そんな彼のもとに迷い込んできた一匹の野良猫。足をケガしていたその猫はボブと命名され、ジェームズはそんなボブを有り金をはたいて看病する。それ以来、いつも一緒に行動をともにするジェームズとボブ。そんな彼らの姿は次第に世間の注目を集めるようになり……。ジェームズ役に「アタック・ザ・ブロック」「タイタンの戦い」のルーク・トレッダウェイ。猫のボブ役には実際のボブが出演。

2016年製作/103分/G/イギリス
原題:A Street Cat Named Bob
配給:コムストック・グループ                                                            引用:映画.comより

くみシュランPoint

この映画、実話を主人公が本にして映画化されたので、本を読んで映画をご覧になった方も多いと思います。

薬物中毒の主人公が怪我をしていた野良猫ボブを引き取り、彼と暮らしはじめる事で
人生が変わり始める。その人間再生物語が、とても丁寧に描かれています。
ただの猫が可愛いだけの映画じゃないです。人間再生が本当にリアルに、
人間目線とカメラワークを駆使して猫目線で描かれています。
特にグッと私がきたシーンは、薬物依存から主人公が抜け出す断薬のシーンです。
ボブがずっと見守っていて。。。その表情がなんとも言えないです。相棒を見守る姿、画面から愛が伝わってきて涙腺崩壊です。
実はこの映画、本物のボブが出演していて、ナチュラルに出演していると思うのですが、

その演技?アカデミー賞ものです。猫好きは完全にノックアウト!!です。
でも、全編通して感じたのは、とにかくこの主人公いい人なんですよね。

綺麗事かもしれませんが、ボブと出会えたのも、どんな窮地でもいい人に出会えた事も、

主人公の人間力だからかな?なんて考えちゃいました。実際にボブとの事を綴った本の印税も寄付したそうです。

 

いろいろな意味で、気づかされることがあります。猫好きが見る映画と思われてご覧になってない方ぜひご覧ください。後悔はしません。

観終わった後に、ジワーつと温かな幸せに心満たされる作品です。

ちなみに・・・観終わった後、自宅に戻りうちの猫を私も肩に乗せようとして、引っ掛かれました(涙)

「最強のふたり」

 

(解説)

パラグライダーの事故で首から下が麻痺してしまった富豪の男と、介護役として男に雇われた刑務所を出たばかりの黒人青年の交流を、笑いと涙を交えて描く実話がもとのドラマ。まったく共通点のない2人は衝突しあいながらも、やがて互いを受け入れ、友情を育んでいく。2011年・第24回東京国際映画祭で東京サクラグランプリ(最優秀作品賞)と最優秀男優賞をダブル受賞した。

2011年製作/113分/PG12/フランス
原題:Intouchables
配給:ギャガ                       映画.comより

 

くみシュランPoint

心が震えたって表現がぴったりきた作品です。

試写会で涙腺崩壊でした。
感動・笑・怒りとこの映画の中にはほとんどの感情が出てくるけど、本当に人を幸せな気持ちにしてくれる作品です。

そして、この「最強のふたり」と言うタイトルがぴったりの映画です。

誰かとの出会いがこんなにも人生を一変させてくれる。
運命の出会いって、男女でよく使われますが、同性でもあるんだなって思わせてくれます。

運命の出会いに年齢や性別も関係ない。そして、いくつになっても、運命の人には会えるべき時がきたら会えるのかもって思いますした。

本当の「運命の出会い」があると、この2人の様に喧嘩したりしながらも、化学反応が起こって、一緒にいるだけで、人生が輝き、何倍も楽しくなる。新しい世界すら見えてくる。
そして、2人ならなんでも乗り越えられるのです。

そんな人と出会えたら本当に人は幸せだなって思います。

何度観ても、何年経っても色褪せない、世界各国で絶賛された作品。

観終わった後に、心満たされて元気になれる作品です。

 

「グリーンブック」

 

(解説)

人種差別が色濃く残る1960年代のアメリカ南部を舞台に、黒人ジャズピアニストとイタリア系白人運転手の2人が旅を続けるなかで友情を深めていく姿を、実話をもとに描き、第91回アカデミー作品賞を受賞したドラマ。1962年、ニューヨークの高級クラブで用心棒として働くトニー・リップは、粗野で無教養だが口が達者で、何かと周囲から頼りにされていた。クラブが改装のため閉鎖になり、しばらくの間、無職になってしまったトニーは、南部でコンサートツアーを計画する黒人ジャズピアニストのドクター・シャーリーに運転手として雇われる。黒人差別が色濃い南部へ、あえてツアーにでかけようとするドクター・シャーリーと、黒人用旅行ガイド「グリーンブック」を頼りに、その旅に同行することになったトニー。出自も性格も全く異なる2人は、当初は衝突を繰り返すものの、次第に友情を築いていく。トニー役に「イースタン・プロミス」のビゴ・モーテンセン、ドクター・シャーリー役に「ムーンライト」のマハーシャラ・アリ。トニー・リップ(本名トニー・バレロンガ)の実の息子であるニック・バレロンガが製作・脚本を手がけ、父とドクター・シャーリーの友情の物語を映画化した。監督は、「メリーに首ったけ」などコメディ映画を得意としてきたファレリー兄弟の兄ピーター・ファレリー。アカデミー賞では全5部門でノミネートされ、作品賞のほか脚本賞、助演男優賞を受賞した。

2018年製作/130分/G/アメリカ
原題:Green Book
配給:ギャガ                        映画.comより

くみシュランPoint

アカデミーの作品賞受賞した作品です。

恥ずかしながら、この映画で初めてグリーンブックの存在を知りました。

今から50年くらい前はまだこんな時代だったんですね。
人種差別は知っていましたが、隔離まであるなんで知りませんでした。

と、背景はとっても重いのですが、なんでしょう?全編通して、明るいんですよね。
しかも、痛快な明るさ。笑いの場面もあるので、重くならないと言うか人種差別がやんわりと表現されてて、

重くなりがちなところを明るく表現している部分がアカデミーで評価されなのかもしれません。

男性2人の友情と言う点では「最強の2人」同じですがこちらは全く違います。

1つ1つの困難を乗り越えるたびに心の距離が縮まり、友情が深まっお互いを認め合っていく友情物語で、

よくある設定ですが、全くチープにならずに、そこまでの過程やエピソードが丁寧に描かれている。

また、作品で流れるジャズピアノもブルースも、作品の清涼感に彩を添えていて、
見る人をゆったりとした気持ちにさせてくれます。

不思議と観た後、柔らかな清涼感と幸せに包まれる作品です。

 

この記事を書いた人

塚本 くみ子

メディア界での豊富な経験を活かし、現在は多彩な分野で活躍するコミュニケーションのプロフェッショナル。北陸朝日放送(テレビ朝日系列)にて約20年にわたりアナウンサーとして第一線で活躍。その間、番組制作や会社広報、イベントプロデュース、営業、新規事業開発など、放送局の様々な業務に携わり、幅広い実務経験を積む。
2020年の独立後は、その経験とネットワークを活かし、学校・官公庁・企業での講師・講演活動を精力的に展開。特に北陸地域の中小企業の広報支援や、自治体・企業のブランディングイベントのプロデュースを手がける。
また、社会貢献活動にも力を注ぎ、乳がん啓発を目的とした「かなざわピンクリボンプロジェクト」の立ち上げや、保護猫活動など、地域に根ざした社会貢献事業を積極的に推進。企業としての社会的責任を重視し、起業時からの目標であるコーポレート・ギビング(企業の社会貢献活動)の実現に向けて着実に歩みを進めている。