「声が小さいね」って、言われたことありませんか。
会議やスピーチのたびに、もっと大きな声をと自分に言い聞かせて、なんだか喉が疲れてしまう。そんな経験、私にもあるんです。
実は、届く声って大きさだけの問題ではないんですね。今日は、無理に張り上げなくても相手にすっと届く声を作るための、小さなヒントをお話ししたいと思います。
「声が小さい」の正体は、声量ではないことが多いんです
声が小さいと指摘されると、つい「もっと大きな声を出さなきゃ」と思ってしまいますよね。
でも、実際にお会いする方の多くは、声量そのものよりも、声の向きや響かせ方に課題があることが多いんです。
手元の資料を見たまま話していて、声が下に落ちている。
息を吸わずに話し始めて、最初から喉だけで出している。
相手の顔ではなく、机のあたりに向かって話している。
私自身、長くアナウンサーとして声を仕事にしてきましたが、声は放っておくと少しずつ変わっていくものだと実感しています。
年齢を重ねるにつれて、声が低くなったり、言葉の輪郭がぼやけてきたり。だからこそ、喉に負担をかけるやり方ではなく、体全体で声を支える意識が大切になってくるのではないでしょうか。
大声を出さなくても届く、3つの視点
無理に張り上げるのではなく、届く声を作るために意識してみてほしいポイントを、3つに整理してみました。
姿勢を整える。背筋を軽く伸ばし、胸を少し開くだけで声の抜け方が変わります。
呼吸を深くする。お腹の底から吸って、その息に声を乗せていくイメージです。
声を届けたい場所へ向ける。目の前ではなく、少し先を意識して話しかけます。
とくに3つ目は見落とされがちです。部屋の奥のほうを意識して話すと、声が自然と前に出やすくなるんですね。
朝の一言から始めてみる
私は40代に入った頃から、声の調子が日によって違うことをはっきり感じるようになりました。
朝起きてすぐに話し始めると、どこか無理がかかっている感じがして。それからは、朝いちばんに大きな声を出すのをやめて、軽くハミングをしたり、ゆっくり息を吐くところから一日を始めるようにしています。
姿勢を整える、深く呼吸する、声を前に向ける。この流れを、特別なトレーニングとしてではなく、日々のちょっとした習慣として取り入れてみるとよいのではないでしょうか。
「声が老けてきた」と感じたときに
声は、放っておくと衰えていくものだと、私は長年の経験から感じています。
とはいえ、何か特別なことを毎日しなければ、というほど身構える必要はありません。
気づいたときに、姿勢を正してみる。気づいたときに、深く息を吸ってみる。そんな小さな積み重ねが、声にも表れてくるのではないでしょうか。
人前で話す機会が多い方ほど、喉への負担が気になるものだと思います。だからこそ、声量に頼らない話し方を少しずつ身につけていくことが、これからのご自身の声を守ることにつながっていくのではないかと感じています。
よくある質問
大きな声を出す練習は必要ですか?
マイクがある場でも同じですか?
すぐに変わりますか?
声のことで気になることがあれば、まずはお気軽にご相談くださいね。
