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2026.08.10 / 声と話し方

一本調子から抜け出す。伝わる話し方の「間」の作り方

話し方が一本調子になりがちな方へ。元アナウンサーの視点から、伝わる話し方に欠かせない「間」の作り方をやさしく解説します。

一本調子から抜け出す。伝わる話し方の「間」の作り方

会議やスピーチで話しているとき、「なんだか単調だな」「聞いている人の反応が薄いな」と感じたこと、ありませんか。

実はそれ、声の大きさや滑舌の問題ではなく、間(ま)が足りていないだけかもしれないんです。

今日は、一本調子から抜け出すための間の作り方について、私自身の経験も交えながらお伝えしていきますね。

今日の見方間は沈黙ではなく、聞き手が受け取るための時間です。まずは句読点で止まってみます。

詰め込むほど、届かなくなります

緊張していたり、早く伝えなきゃと焦っていたりすると、人はどうしても言葉を詰め込みがちになるんです。

私もアナウンサー時代、原稿を読むことに必死になって、気づけば早口の一本調子になっていたことがありました。

情報を漏らさず伝えようとするほど、かえって聞き手には届きにくくなる。不思議なものですよね。

場面 01

資料の情報を全部入れようとして、息継ぎが減っている。

場面 02

相手がうなずく前に、次の文が始まっている。

場面 03

話し終えたあと、何を伝えたか自分でも思い出せない。

間があると、なぜ伝わりやすくなるのか

間というのは、単なる沈黙ではないんです。

聞き手が今聞いた言葉を頭の中で整理する時間。そして、次の言葉を待つちょっとした準備の時間でもあります。

この間がまったくないと、情報がどんどん流れていって、聞き手はついていくだけで精一杯になってしまうんですね。

逆に、適度な間があると「あ、今のところが大事なんだな」と自然に伝わったりもします。

今日から試せる3つの意識

特別な練習をしなくても、意識するところを変えるだけで、話のリズムは変わってきます。

意識 01

句点と読点で、一呼吸置いてみる。読点だけでもリズムが変わります。

意識 02

伝えたい言葉の前後に、あえて間を作る。聞き手の意識がそこへ向きます。

意識 03

早く話したくなっている自分に気づく。気づけた時点で半分できています。

とくに3つ目は、その場で直せなくても構いません。「あ、今早くなっているな」と自分で気づけるだけでも、十分な一歩ではないでしょうか。

気づいたら、一度小さく息を吸ってみる。それだけで、間が生まれやすくなります。

練習は、本番ではなく日常の会話で

スピーチの本番だけで急に間を作ろうとしても、なかなか難しいものです。

やりがちな練習
本番前に原稿を読み込んで、間の位置を暗記する。
おすすめの練習
朝の何気ない会話で、一呼吸おいてから話し始めてみる。

日常の中で「ちょっと止まってみる」「一呼吸おいてから話す」。そんな小さな積み重ねが、本番での自然な間につながっていく気がしています。

私自身も、朝の何気ない会話の中で、意識的に間を作る練習を続けているんです。

声の変化を感じ始めた方こそ

声は年齢とともに、少しずつ変化していきますよね。低くなったり、以前のようなクリアさが感じにくくなったり。

そうした変化を感じ始めた方こそ、実は間の作り方を見直すタイミングでもあるんです。

声の勢いだけで押し切るのではなく、間を効果的に使うことで、落ち着きのある、説得力のある話し方に近づいていく。そんな可能性を感じています。

よくある質問

間を取ると、沈黙が気まずくなりませんか?
話している側が感じるほど、聞き手は長く感じていません。
どのくらい止まればいいですか?
一呼吸ぶんで十分です。長さより、止まる位置のほうが効きます。
オンライン会議でも同じですか?
同じです。むしろ音声が遅れるぶん、間があるほうが伝わります。

一本調子から抜け出すために必要なのは、特別なテクニックというよりも、間への小さな意識ではないでしょうか。

まずは日常会話の中で試してみてくださいね。聞き手の反応が、少しずつ変わってくるはずです。

塚本くみ子

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